ほうれい線に緩んだフェイスライン・・・
顔のたるみに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

鏡を見ているときには気づかないものの、夜の電車の窓に写った顔や、写真に写った無防備な顔を見て驚いたこともあるのでは?

顔のたるみは、アラサー以降の年齢の女性のほとんどが悩んでいることのひとつです。

自己流でマッサージなどをしている人も多いと思いますが、効果が現れにくいどころか、逆効果になってしまうことも。

ここでは、顔のたるみの原因や予防法・解消法について紹介していきます。

日常生活に潜む顔のたるみの原因

紫外線の影響

肌に紫外線が当たると、コラーゲン繊維が傷ついて切れてしまったり、活性酸素が発生して細胞にダメージを与えてしまいます。

肌の弾力が低下するので、フェイスラインが緩んだり、顔がたるんでしまう原因に。

姿勢が悪い

女性の8割近くが猫背や反り腰の姿勢なのだとか。

肩が前に入ってしまったり、頭が前に傾いてしまったりと姿勢が崩れると、顔の筋肉を正しく使えなくなってしまします。

さらに、重力が直接顔にかかるので、顔が下がってきてしまうのです。

コラーゲンの減少

コラーゲンは、肌の約70%を占めています。

このコラーゲンは35歳をピークに減り始め、肌の弾力が失われていきます。

また、古くなったコラーゲンは固くなってしまうため、その固くなったコラーゲンが居座ることもたるみの原因となります。

栄養不足

現代人は、忙しくて食事のバランスが崩れがち。

摂った栄養は、内臓や血液などに優先的に送られるため、肌への配給は後回しとなります。

また、甘い物のとりすぎはコラーゲンの生成を妨げます。

コラーゲンが減少すると、たるみの原因となります。

筋力低下

筋肉量は、年間、約2%の割合で低下していきます。

顔の筋肉も、例外ではありません。

正しく動かせていないと、使われていない部分がどんどん弱っていくため、たるみ顔の原因となってしまいます。

表情のクセ

眉間にシワを寄せるなど、顔のクセが蓄積することで、肌の血液循環が妨げられたり、細胞内のコラーゲンやえらすちんもよじれてしまいます。

そのことがたるみの原因となります。

たるみを改善するためには?

筋膜を整えよう

顔のたるみの原因の中で、特に改善しにくいのが、表情のクセと筋肉の低下です。

これを改善してくれるポイントとなるのが筋膜。

筋膜とは?

筋膜とは、全身に650個ある筋膜の一つ一つを覆っているガーゼのようなものです。

皮膚のすぐ下にあるものから、筋肉の内部にあるものまで数種類あり、全身に張り巡らされています。

その筋膜が、顔のたるみに大きな影響を与えているのです。

顔には浅筋膜がないからたるみやすい

浅筋膜は、皮下脂肪の間にあるのですが、実は、顔にはそれがなく、そのため、顔は特にたるみやすい状態に。

筋膜はどんな影響を与えている?

表情のクセなどにより、顔の表面の筋膜がよじれたり、固くなって今うと、リンパの流れが悪くなる他、血管や神経などにも悪影響を及ぼします。

また、筋肉が低下したことで、筋肉の使い方に偏りが生じると、筋の奥にある筋膜がよじれて、さらに筋肉の動きを悪くしてしまいます。

リンパや血液の流れが悪くなると、肌に栄養が届きにくくなりますから、肌のハリが低下したり、さらには筋肉も動こなくなることで、重力に耐えきれずたるみが進行してしまいます。

筋膜がよじれるとコラーゲン代謝が低下する

コラーゲン繊維とエラスチン線維が張り巡らされた間にあるのが、肌の栄養のプールとも呼ばれる細胞間基質です。

筋膜がよじれてしまうと、この栄養のプールの働きをしている細胞間基質が狭くなってしまうので、コラーゲンやエラスチンといった栄養の代謝が悪くなり、たるみを増進します。

姿勢を正そう

女性の約8割が猫背や反り腰といった悪い姿勢だといいます。

このような、悪い姿勢のままだと、正しく顔の筋肉を動かすことができないのです。

猫背で顎が前に突き出ると、顔に「口を開けるように引っ張る力」が加わります。

それによって、無意識に口をポカンと半開きになってしまうため、口呼吸になり→口の周りがたるむ、という状況に。

さらに、首の皮膚も不自然に引き伸ばされるため、首のシワもくっきりと現れてきます。

文章を読んだだけではピンとこない方は、実際に顎を突き出した姿勢をとってみましょう。

首の筋肉にくちこ元が引っ張られ、口が閉じにくいのが感じられると思います。

これを日常生活の基本姿勢として定着してしまうと、口角が下がって顔がたるんでしまうのは当然ですね。

顔の筋肉は、小さな筋肉の集合体でできています。

そのため、さまざまな表情が可能なのですが、表情が乏しくなると、よく使う筋肉と、あまり使わない筋肉の差が出てきてしまいます。

そのようなことでも、たるみは加速していくのです。

血液やリンパの流れも悪くなり悪循環

筋肉には、血液やリンパを押し流すポンプ作用も担っています。

つまり、筋肉が衰えて動きが悪くなると、血液やリンパを押し流すポンプ作用も発揮されないので、血行が悪くなり、むくみの原因となります。

顔の一部分ばかりに脂肪がついてしまうのも、姿勢の悪さが大きく影響します。

顔の筋肉をまんべんなく使う顔の筋肉トレーニングや、マッサージをするだけではなく、同時に猫背や反り腰など、姿勢を改善することも重要ポイントです。

自分の姿を撮影して客観的に観察

姿勢の悪さは、自分では気が付かないものです。

一度、自分の姿を撮影してもらって、確認してみましょう。

鏡などで確認するという方法もありますが、鏡の前では、無意識に整えてしまうものです。

無意識のときの姿勢や、自分では良い姿勢だと思っているときの姿などを撮影してもらい、理想とのギャップを確認してみましょう。

定期定期に撮影するようにすると、変化が確認できていいですね。

コラーゲンを摂ろう

体内でのコラーゲンの合成は、35さいを過ぎた頃から急激に低下します。

正常なコラーゲンの割合は、年令とともに減少していき、60歳になる頃には、35歳の頃の約3分の1まで減少してしまうのです。

コラーゲンは食事で摂っていても、体内でアミノ酸に分解吸収されてしまうため、残念ながら肌のコラーゲンにはなりません。

ただ、最近の研究では、コラーゲンを摂取することで、肌の代謝が良くなり、再度コラーゲンとして合成される確率が高くなるということもわかってきています。

コラーゲンの種類

コラーゲンには、大きく分けて2種類があります。

動物性コラーゲン

動物性コラーゲンは、鶏の手羽先、鶏肉、鶏皮、牛すじ、軟骨、豚足などに多く含まれます。

熱に強く、調理しやすいので、食事に取り入れやすいですよね。

ただ、脂質も多い部位なので、毎日大量に摂取すると、肥満のリスクが高まります。

バランスよく食事に取り入れていきましょう。

海洋性コラーゲン

海洋性コラーゲンは、魚の頭、魚のアラ、皮付きの魚、フカヒレ、エイヒレ、カレイ、サザエ、ナマコなどに多く含まれます。

動物性のコラーゲンに比べると、吸収性が良いのがメリットですが、熱に弱く熱処理すると分子構造が乱れやすというデメリットがあります。

コラーゲンだけでは不十分

美肌のためにコラーゲンが必要、ということはご存知のかたも多いのではないでしょうか?

コラーゲン入りドリンクを飲んだり、コラーゲンの多い食材を使ったりしている方も多いと思いますが、実は、たるみ解消効果を期待するなら、コラーゲンだけでは不十分です。

コラーゲンを摂取しただけでは、体内でアミノ酸に分解吸収されてしまうので、肌のコラーゲンになる確率は低いのです。

体内でコラーゲンの合成を促すためには、肌のもとになる良質なタンパク質を日頃からしっかり摂取しておくことも大切。

さらに、動物性、植物性のコラーゲンをバランスよく摂取しながら、コラーゲンの合成に必要なビタミンCや鉄分も一緒に取るように心がけましょう。

まとめ

いかがですか?

顔のたるみは、日々の姿勢や表情のクセが積み重なって現れるものです。

ほかにも、紫外線や栄養不足、筋力の低下など、原因は複合的。

もしも、今行っているケアに効果が感じられないなら、まずは日常に潜むたるみの原因を改善してみましょう。

たとえば、姿勢が悪いと、どんなケアをしても効果は現れにくいものです。

年齢だから仕方ないと諦めてしまわずに、日常生活を改善してみませんか?

顔たるみをケアするためには、表情グセを改善したり、顔の筋肉を鍛えたり、姿勢を整えたり・・・

顔のたるみが改善されると同時に、健康的で魅力的になっていると思いますよ!

顔のたるみに加えて、首イボもアラフォーに多い悩みです。

首イボのケアについては、こちらを参考にしてくださいね!

この記事を書いた人

わかば
アンチエイジングは、時間やお金をかけた特別なケアよりも、日常生活で気をつけたほうが効果が高いんです。
若くても、必ず老化は訪れます。
日頃から、日常を美しく整えていきましょう。
「いつも笑顔」がたるみ知らずのトレーニングです。